エネファームやコレモなど自家発電が停電時に使える機能とは?
2020.02.20 更新
こんにちは。北ガスの工藤です。
自然災害の多い日本。
地震や台風、落雷などの自然災害で停電が起こることも増えてきました。
急な停電時に慌てないよう、停電に対する備えも必要ですよね。
今回はそんな時に心強い自家発電システムについて、各自家発電システムの停電時の対応を解説!
北ガスでもご案内しているエネファームやコレモの停電時の対応についてもご紹介します。
自家発電の種類と、それぞれの停電時の発電機能は?
災害などによる急な停電以外にも省エネや環境保護、節約などの観点から注目が集まっている自家発電。
家庭でよく取り入れられている自家発電システムの種類や特徴、それぞれの停電時の対応についてご紹介します。
太陽光発電
太陽電池モジュールを屋根などに設置し、太陽光から電気を作るシステムです。
環境にもやさしい次世代のエネルギーとして注目されています。
一つ注意しておきたいのは、太陽光発電単体では電気を貯めておけないということ。
日中の停電であれば発電した電気を利用することができますが、夜になると太陽光発電単体では発電できません。
ただし蓄電池と共に使用すれば、日中に発電した電気を蓄えることが可能なので、夜間にも電気を使用することができます。
ちなみに、余剰電力は電気会社に買い取ってもらうことも可能です。
2009年から始まったFIT制度を利用して売電している、というご家庭もあるかもしれませんね。
このFIT制度は、契約から10年間は固定の価格で電気を売ることができるというもの。
10年の契約期間が満了すると、新しく売電先を選ぶか、蓄電池などを導入してご家庭で電力を消費するかの2択になります。
そろそろFIT制度の期間満了が近づいているという方は、北ガスも候補の一つとして考えてみてくださいね!
「北ガスの電気」に興味がある方は、ぜひこちらの動画もご参考ください。
▼北ガスってガスだけじゃないから【電気編】
家庭用燃料電池
都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を、化学反応させて発電するシステムです。
発電の際に発生した熱を給湯に利用することもできます。
燃料電池と蓄電システムを併用すれば、発電した電力を貯めておくことができ、停電時にその電気を利用することができますよ。
代表的な「エネファーム」は、100V電源タイプであれば停電時に蓄電池や車のバッテリーなどの外部電源と接続することで自立起動して、発電を再開させることが可能です。
発電中の停電であればそのまま発電を継続することができますので、停電時も安心ですよ。
エンジン式発電
エンジン式発電では、燃料を使用してエンジンを回し発電します。
発電量が多いものであれば、ドライヤーなどの消費電力が大きめの家電を使用することもできます。
発電し続けるためには燃料が必要なため、災害時など燃料の調達ができないと稼働させられなくなる場合もあります。
ガスエンジンで発電する「コレモ」については次に詳しく説明しますが、急な停電が起こってもコレモが発電中であれば発電の継続が可能で、オプションを付ければ停止中でも発電が可能です。
コレモが発電停止中の場合は、オプションのBOS切替盤があれば起動可能です。
手動式発電機
手や足でハンドルを回して発電します。
人力発電なので外部電源や燃料が必要ありません。
発電量は少なく、停電時に生活を支えるほどの電力は発電できません。
ラジオや携帯電話の充電程度が一般的です。
自家発電のエネファームとコレモ、停電時の機能をくわしく!
近年普及が進んでいる家庭用自家発電システムのエネファームとコレモは、万が一の停電の際にも電気を使用することが可能です。
それぞれの特徴と停電時の機能をご紹介します。
家庭用燃料電池「エネファーム」
エネファームは、ガスに含まれる水素と空気中の酸素を科学反応させて発電する燃料電池です。
万が一停電が起こっても、エネファームが発電中なら発電はそのまま継続。
ただし停電の場合は、ガスと水が使えることが条件です。
停電中でも最大500Wまでなら、電気やお湯、暖房を使うことができます。
ちなみに貯湯タンクはお湯が満タンになると発電を停止するため、お湯は意識的に使うのがポイントです。
その他にもこんな安心機能があります。
【エネファームのレジリエンス(災害対策機能)】
※最新機器の場合
■予約発電機能
前日までに停電予定時刻の2時間前に発電を開始する予約設定を行うことで、停電時に発電状態を保つ事ができます。
計画停電など、停電の予定が明らかな場合に便利です。
■手動発電モード
手動発電モードに設定すると、手動で発電を開始することが可能です。
当日の急な停電の可能性がある場合に便利な機能です。
ご利用いただいているエネファームの種類によって操作方法は異なります。詳しくはこちらからご確認ください。
万が一の備えにもおすすめ。エネファームの発電開始時間を予約する方法(エネファームユーザーさま向け)
ガスエンジンコージェネレーションシステム「コレモ」
※最新機器の場合
コレモはガスエンジンを使って発電をし、その際に発生した熱を暖房にも有効活用するシステム。
エコジョーズとセットで利用して給湯もおトクに使うことができます。
停電時には、ガスが使えればコレモを使用できます。
急な停電が起こってもコレモが発電中ならそのまま発電を継続。
最大750Wまでであれば、専用のコンセントから電気を使用することができます。
もちろん、暖房、給湯もそのまま利用可能なので安心です。
スマートリモコンとコレモBOS切替盤(オプション)の設置をすれば、コレモの発電停止中に停電になってしまった場合も、コレモの起動・発電が可能です。
万が一の停電時も電気、暖房、給湯が変わらず使えるので心強いですね。
計画停電など停電が予測できる場合は、暖房スイッチを入れてコレモを動かしておくのもオススメです。
コレモは部屋が暖まると発電を停止するため、発電を継続したい場合は部屋の熱を逃しながら使っていくことを意識してください。
エネファームとコレモの違いについては、こちらで詳しくご紹介しています。
エネファームとコレモの停電時の発電機能に関しては、こちらからご確認いただけます。
まとめ
・省エネや経済性から注目が高まる自家発電システム。万が一の停電や災害時に備えて導入を検討をする方も増えています。太陽光発電や燃料電池、エンジン式発電機、手動式発電機など種類はさまざまです。種類によって発電できる時間や発電量が限られたり、停止中に停電が起こった場合稼働に外部電源が必要だったりします。それぞれの停電時の対応も確認しておきましょう。
・家庭用燃料電池のエネファームは発電中に停電が起きても継続発電・電気の使用が可能です。予約発電や手動発電設定などの「レジリエンス機能」で計画停電や停電の予測に対応することも可能です。最新機器であれば、それに加えて外部電源を使用した自立起動発電も標準装備されています。
・ガスエンジンコージェネレーションシステムのコレモも発電中の停電には継続発電が可能です。オプションのコレモBOS切替盤とスマートリモコンを設置することで、発電停止中に停電してしまった場合も稼働が可能です。
地球環境はもちろんお財布にもやさしく、災害にも備えることができる次世代の発電システムにぜひご注目ください!

著者情報

エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!