エネファームやコレモなどの自家発電は停電時に使える?注意点も解説
2022.12.26 更新
こんにちは。北ガスの工藤です。
自然災害の多い日本。
地震や台風、落雷などの自然災害で停電が起こることも増えてきました。
急な停電時に慌てないよう、停電に対する備えも必要ですよね。
今回はそんな時に心強い自家発電システムについて、各自家発電システムの停電時の対応を解説!
北ガスでもご案内しているエネファームやコレモが停電時に使えるかどうか、使用可能な電力量の目安、注意点などについてもご紹介します。
エネファームやコレモなど自家発電の種類とそれぞれの停電時の発電機能
災害などによる急な停電時に使用できること以外にも、省エネや環境保護、節約などの観点から注目が集まっている自家発電。
まずは、家庭でよく取り入れられている自家発電システムの種類や特徴、それぞれの停電時にできる対応についてご紹介します。
家庭用燃料電池
代表的な商品は「エネファーム」。
都市ガスやLPガスから取り出した水素と空気中の酸素を、化学反応させて発電するシステムです。
発電の際に発生した熱を給湯に利用しています。
燃料電池と蓄電システムを併用すれば、発電した電力を貯めておくことができ、停電時にその電気を使用することができますよ。
エネファームは、100V電源タイプであれば停電時に蓄電池や車のバッテリーなどの外部電源と接続することで自立起動して、発電を再開させることが可能です。
エネファーム発電中の停電であれば発電を継続できるので、停電時も安心ですね。
エンジン式発電
代表的な商品は「コレモ」。
エンジン式発電では、燃料を使用してエンジンを回し発電します。
発電量が多いものであれば、ドライヤーなどの消費電力が大きめの家電を使用することもできます。
発電し続けるためには燃料が必要なため、燃料の調達ができないと稼働できなくなる場合もあります。
次に詳しく説明しますが、急な停電が起こってもコレモが発電中であれば発電の継続が可能です。
さらに、オプションの「BOS切替盤」を付ければコレモが発電停止中でも起動可能です。
太陽光発電
太陽電池モジュール、いわゆるソーラーパネルを屋根などに設置し、太陽光から電気を作るシステムです。
注意しておきたいのは、ソーラーパネル単体では電気を貯めておけないということ。
日中の停電であればソーラーパネルで発電した電気を使用することができますが、夜になると発電できません。
ただし蓄電池を使用すれば、日中に発電した電気を蓄えることができるので、夜間にも電気を使用できます。
ちなみに、余剰電力は電気会社に買い取ってもらうことも可能です。
2009年から始まったFIT制度を利用して売電している、というご家庭もあるかもしれませんね。
このFIT制度は、契約から10年間は固定の価格で電気を売ることができるというもの。
10年の契約期間が満了すると、新しく売電先を選ぶか、蓄電池などを導入してご家庭で電力を消費するかの2択になります。
北ガスでも電気の買取を行っています。
卒FIT後の太陽光買取は北ガスがおトク!
複雑な契約条件なしで、道内(※離島をのぞく)にお住まいの方なら誰でもカンタンにお申し込みいただけます。
そろそろFIT制度の期間満了が近づいているという方は、北ガスも候補の1つとして考えてみてくださいね!
自家発電の種類や費用、選び方などについて、さらに詳しく知りたい方は「自家発電の種類と特徴は?メリット・デメリットも確認!」もご覧ください。
自家発電のエネファームとコレモの停電時の機能をくわしく!使用可能な電力量は?
エネファームとコレモは、万が一の停電の際にも電気を使用可能です。
それぞれの特徴と停電時の機能、使用可能な電力量などについてご紹介します。
家庭用燃料電池「エネファーム」
※機種:FC-70LR13シリーズ(都市ガス)、FC-70LR1Pシリーズ(プロパンガス)の場合
エネファームは、ガスに含まれる水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する燃料電池です。
万が一停電が起こっても、エネファームが発電中なら発電はそのまま継続されます。
ただし、ガスと水が使えることが条件です。
停電中でもお湯、暖房、最大500Wまでの電気が使えます。
ちなみに貯湯タンクのお湯が満タンになると発電を停止してしまうため、意識的にお湯を使うか自動排水機能をONにしておくことがポイントです。
その他にもこんな安心機能があります。
エネファームのレジリエンス機能(災害対策機能)
エネファームでは、「予約発電機能」という災害対策機能を利用することができます。
予約発電機能とは、計画停電など、停電の予定が明らかな場合に便利な機能のこと。
前日までに停電予定時刻の2時間前に発電を開始する予約設定を行うことで、停電時に発電状態を保つことができます。
ガスエンジンコージェネレーションシステム「コレモ」
※機種:GECJ12B3NL/GECJ12B3PL(バッファータンクなし)GECJ12B3N/GECJ12B3P(バッファータンクあり)の場合
コレモはガスエンジンを使って発電をし、その際に発生した熱を暖房に有効活用するシステム。
エコジョーズとセットで使用して給湯もおトクに使うことができます。
停電時には、ガスが使えればコレモを使用できます。
急な停電が起こってもコレモが発電中ならそのまま発電を継続。
最大750Wまでであれば電気を使用することができます。
もちろん、暖房、給湯も使用できるので安心です。
スマートリモコンとコレモBOS切替盤(オプション)の設置をすれば、コレモの運転が止まっているときに停電になってしまっても、コレモの起動・発電が可能です。
計画停電など停電が予測できる場合は、暖房スイッチを入れてコレモを動かしておくのもおすすめです。
ただし、コレモは部屋が暖まると発電を停止してしまうため、発電を継続させるには部屋の熱を逃しながら使わなければなりません。
エネファームとコレモの違い、停電時の発電機能については、こちらのコラムで詳しくご紹介しています。
コレモとエネファームの違いは?検討前によく知っておこう!
災害時の強い味方、「マイホーム発電」。
もしもの時の安心と毎月の電気代のおトクを叶えるなら、ぜひご検討を!
まずは北ガスにお気軽にご相談ください。
自家発電のエネファームやコレモを停電時に使う時の注意点
それぞれに一定の条件はありますが、停電時でも電力を使用できるエネファームとコレモ。
気を付けておきたいのが、停電時に使える電力量には制限があるため、電力使用量に注意する必要があることです。
停電時は照明やスマートフォンの充電など、必要最低限の電力消費に留めるようにしましょう。
充電などコンセントを使う際は同時に複数の家電をつなぐのではなく、1つずつ使用するようにするといいですよ。
電子レンジやドライヤーなど、消費電力が大きすぎる家電は使えない場合があります。
また、停電時に電気を使用する際は、通常のコンセントではなく「停電時専用コンセント」を使う必要がありますので、その点も注意してくださいね。
自家発電のエネファームやコレモは停電時も使えて安心!
●省エネや経済性から注目が高まる自家発電システム。
燃料電池やエンジン式発電機、太陽光発電など、自家発電システムの種類はさまざまです。
発電できる時間・発電量、稼働に必要な外部電源の有無などそれぞれの停電時の対応も確認しておきましょう。
●家庭用燃料電池のエネファームは、発電中に停電が起きても継続発電。
停電時専用コンセントでの電気の使用が可能。
「レジリエンス機能」で、計画停電や停電の予測に対応することもできます。
最新機器であれば、外部電源を使用した自立起動発電も標準装備されています。
ガスエンジン式発電のコレモも、発電中の停電には継続発電が可能です。
オプションのコレモBOS切替盤とスマートリモコンを設置することで、発電停止中に停電してしまった場合も稼働が可能です。
●停電時には使用できる電力量に限りがあるため、必要最低限の使用に留めるようにしましょう。
コンセントにつなぐ際は同時に複数の家電を使用せず、1つずつ使うようにするのがポイントです。
また、電気を使用する際は停電時専用コンセントを使う必要があります。
エネルギーをムダなく上手に使えるマイホーム発電。
地球環境はもちろんお財布にもやさしく、災害にも備えることができる次世代の発電システムにぜひご注目ください!
著者情報
エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!