オールガス(ガス併用)とは?北海道ではオール電化とどっちがおトク?違いやメリットを詳しく!
2023.11.29 更新
こんにちは、北ガスの工藤です。
家の熱源に「オールガス(ガス併用)」を検討しているなら、メリット・デメリットやオール電化との違いをきちんと知っておくことが大切です。
オール電化とはキッチン・給湯・暖房・照明・動力などすべてのエネルギー源に電気を使用すること。
一方でオールガスとは、キッチンと給湯と暖房のエネルギー源がガスで、照明や動力に電気を使用することです。
エネルギー源に電気・ガスを併用することから「ガス併用」ともいいます。
オールガス(ガス併用)の家ではどんな機器を使って、どんなメリットがあるのでしょうか?
今回のコラムでは、オールガス(ガス併用)とオール電化との違いや、オールガスの特徴やメリット・デメリットについて解説します。
違いを知ってぜひ検討してみてくださいね。
オールガス(ガス併用)とは?オール電化との違い
オールガス(ガス併用)やオール電化のそれぞれの特徴や違いについて見ていきましょう。
オールガスとは?
オールガスとは、キッチン・給湯・暖房など家庭の主なエネルギー源にガスを用いていることを指します。
照明や家電などの動力としては電気も使用するため、「ガス併用」とも呼ばれます。
例えば、オールガスの給湯・暖房には、ガスボイラーのエコジョーズを使用するケースがあります。
エコジョーズは、今まで捨てていた燃焼時の排熱を再利用することで、高い燃焼効率を実現。
給湯暖房効率は約95%と省エネで、少ないガスで効率良くお湯を沸かし、部屋を暖めることができます。
そして、オールガスのキッチンはガスコンロ。
料理好きの方は「やっぱり直火で調理したい!」という方も多いです。
ガスの直火は火力が強いので、炒め物や焼き物などもしっかりおいしく焼き上がりますよ。
オール電化とは?
オール電化とは、キッチン・給湯・暖房を含め、家庭で必要とするエネルギーのすべてを電気でまかなうことをいいます。
給湯は電気温水器やエコキュート、暖房はエアコンや電気ヒーター、キッチンはIHクッキングヒーターなどを用いています。
キッチンでは火を使わないので、吹きこぼれによる火の立ち消えがありません。
IHクッキングヒーターには凸凹がないので、掃除もしやすいです。
電気代の高騰により、オール電化からガスに切り替えるご家庭が増えています。
都市ガスへの切り替えはカンタン4ステップで完了♪
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オールガス(ガス併用)のメリット・デメリットをチェック!
オールガス(ガス併用)の特徴を把握するために、メリット・デメリットについて知っておきましょう。
オールガスのメリット①経済的で光熱費が削減できる
オールガスのメリットは、やはりその経済性!
とくに北海道のような寒冷地では暖房の使用量が多いので、基本料金がガス・電気それぞれにかかることを考慮しても、オールガスを選ぶメリットは大きいです。
都市ガスが利用できる地域なら、さらに安さを実感できるでしょう。
オールガスの光熱費については、「北海道でオールガスにすると光熱費はどうなる?他のエネルギーとも比較」もご覧ください。
オールガスのメリット②立ち上がりが早くパワーがある
ガスは立ち上がりが早く、パワーが強いこともメリット。
暖房は、寒い日でも短時間で立ち上がり、素早く部屋を暖められます。
この点は、冬の寒さが厳しい北海道ではうれしいものです。
また、ガスコンロの強い火力は、料理好きの方に根強い人気があります。
焼く・炒める・煮る・揚げるのはもちろん、ガス炊飯器でご飯を炊き上げたり、専用グリルで魚をこんがり焼き上げたりと、ガスならではの調理が可能なのも魅力です。
オールガスのメリット③お湯切れの心配がない
ガスの給湯は瞬間湯沸かしタイプなのでお湯切れの心配がなく、家族が多いご家庭でも温かいお湯をいつでもたっぷり使えます。
貯湯タンクも不要なので、電気温水器と比べて機器自体がコンパクト。
設置場所の圧迫感も少ないです。
オールガスのメリット④災害時に停電してもガスが使える
オールガスは停電時にもメリットがあります。
停電時、オール電化ではお湯・暖房・HIコンロとすべてが使えなくなってしまいます。
しかし、乾電池を使用して点火するタイプのガスコンロなら、停電時でもお湯を沸かしたり料理をしたりできるので安心です。
オールガスのメリット⑤コレモとの併用でさらに経済的で安心に
「コレモ」とは、ガスで発電する家庭用のガスマイホーム発電のこと。
ガスを使って発電し、発電時に発生する熱を暖房に有効活用する省エネなシステムです。
「コレモ」とオールガスを組み合わせれば、コレモを使用しない場合よりも光熱費を抑えられます。
オールガスの場合でも照明や家電などの動力は電気を使用するため、電気代が発生します。
そこで「コレモ」と組み合わせればおうちで発電することができるので、電気代をさらに抑えることが可能に。
さらに、「コレモ」は自宅で発電をするので、突然の停電への備えもできます。
災害時に突然停電が起きても、コレモが稼働中ならそのまま発電が継続。
専用のコンセントから最大750Wまでの電気を使用でき、暖房や給湯もそのまま利用できるので安心です。
「コレモ」については、こちらのサイトで詳しく解説しています!
こちらも是非ご覧ください。
オールガスのデメリット① ガスと電気それぞれ基本料金がかかる
オールガスの場合、ガスと電気を使用するため、ガスと電気それぞれに基本料金が発生します。
一方でオール電化の場合、ガスは使用しないので電気の基本料金のみがかかります。
家にいる時間が少ない方などガス・電気の使用量が少ない場合は、基本料金の割合が高くなり、オールガスの経済的メリットがあまり得られないかもしれません。
オールガスのデメリット②電気や水道よりも復旧が遅いことがある
災害時にライフラインがストップした場合、ガスは電気や水道よりも復旧が遅れるケースがあります。
これは地中のガス管で一括供給されているため。
災害でガスの供給がストップした場合には、復旧に時間がかかってしまう可能性も考えられます。
オールガス(ガス併用)とオール電化の光熱費や安全面を比較!
オールガス(ガス併用)とオール電化の費用面や安全面について、さらに詳しく見ていきましょう。
光熱費を比較
光熱費はオール電化に比べるとオールガスのほうが経済的で、光熱費を安く抑えることができます。
オール電化から都市ガスのオールガスに切り替えた場合、光熱費の目安は以下の通りです。
※延床面積120㎡の一戸建て住宅で、4人家族、設定温度23度、暖房時間24時間。詳細な試算条件はこちらでご確認ください。
オール電化は、夜間の電気代が安いプランを契約し、夜間に電気温水器でお湯を沸かして貯湯タンクに貯めておくという使い方がメインです。
共働きで昼間は家にいないことが多いなど、夜間を中心に大きな電力を使うのであれば、光熱費を安く抑えられるケースもあります。
しかし、北海道のような寒冷地で1日中暖房をつけていたり、家族の多いご家庭でお湯が足りなくなって昼間に湯沸かししたりすると、オール電化の経済的なメリットを受けにくくなってしまう可能性があります。
暖房の使用量が多い寒冷地や家族の人数が多いご家庭、お湯をたくさん使ったり日中にも電気をたくさん使ったりするライフスタイルのご家庭では、オールガスのほうが経済的なメリットが大きいかもしれません。
ご家庭の光熱費がどのくらいになるかは、光熱費をシミュレーションできる「光熱費診断」をぜひご活用ください!
安全面を比較
オールガスの場合は調理に火を使うことになるため、高齢のご家族や小さいお子さんがいるご家庭では配慮が必要になります。
しかし、災害などによって停電が起きても給湯・暖房・厨房などを使うことができるのは、とくに寒冷地では大きな安心につながるでしょう。
オール電化は、火を使わないため火事になりづらく、その点では安全性が高いです。
ただし、停電が起こると給湯・暖房・IHクッキングヒーターなどがすべてが使えなくなってしまうというデメリットがあります。
どちらがおすすめできるかは、家族構成やエリアによっても異なります。
さらに詳しくは「オール電化と都市ガスを比較!光熱費やメリットを詳しくチェック」もご覧ください。
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光熱費診断で確認してみましょう!
まとめ
●オールガス(ガス併用)とオール電化の違いはエネルギー源
オールガスとは、給湯・暖房はガスボイラー、キッチンはガスコンロと、家庭の主なエネルギー源にガスを用いていることを指します。
照明や電化製品の動力には電気を使用します。
オール電化はキッチン・給湯・暖房を含めたすべてのエネルギー源を電気でまかないます。
●オールガスのメリットは経済性・火力の強さ・停電時の安心感
オールガスは、光熱費が抑えられることがメリット。
とくに給湯暖房の使用量が大きい北海道などの寒冷地では、そのメリットも大きいです。
また、ガスは立ち上がりが早くパワーも強いので料理好きの方には根強い人気があります。
寒い冬にも素早く部屋を暖められますし、お湯切れの心配もありません。
ガスで発電するコレモと組み合わせると、光熱費をさらに抑えつつ急な停電にも備えることができます。
ただし、ガスと電気両方に基本料金がかかることや、災害時の復旧が電気や水道よりも遅いことがあるなどのデメリットもあります。
●オールガスとオール電化は地域や家族構成、ライフスタイルも考慮して選ぼう
オールガスは、1日中暖房を使用したり、昼間に追加で湯沸かしするほど多くのお湯を使ったりするご家庭などで、より経済的に使うことができるでしょう。
昼間は家にいないことが多いご家庭では、オール電化の経済的なメリットをより感じやすくなる傾向があります。
光熱費の削減やエネルギー源の変更を考えている方は、都市ガスへの切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。
電気代の高騰により、オール電化からオールガスに切り替えるご家庭が増えています。
都市ガスへの切り替えはカンタン4ステップで完了♪
詳しくは下のボタンからチェック!
著者情報
エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!