オール電化でコンロだけガスはあり!? IHコンロとどちらが良い?
2023.08.01 更新
こんにちは、北ガスの工藤です。
直火で調理ができて火力の強いガスコンロは、料理好きな方に根強い人気があり、「オール電化でも、コンロはガスコンロを使いたい!」という方は少なくないです。
そこで今回のコラムでは、オール電化でコンロだけガスにしたいケースに注目!
オール電化だけどコンロをガスにする場合としない場合で、メリット・デメリット、光熱費などを比較してみましょう。
「オール電化でもガスコンロを使いたい」「コンロはガスとIHのどちらが良いだろう」と考えている方は、ぜひご覧ください!
オール電化でガスコンロを使いたい!IHと比較してみよう
家庭で必要とするエネルギーをすべて電気でまかなう「オール電化」。
給湯は電気温水器やエコキュート、暖房はエアコンや床暖房、キッチンではIHクッキングヒーターを使います。
しかし「オール電化でも、コンロだけガスを使いたい!」という方は意外に少なくないんです。
まずはガスコンロとIHクッキングヒーターのメリット・デメリットを比較していきましょう。
オール電化でガスコンロを使うメリット
ガスコンロには炎を見ながら火力調節がしやすい、直火・強火でおいしく調理ができるといったメリットがあり、料理好きな方には根強い人気があります。
「昔から使い慣れているガスコンロを使いたい」と考える方もいるでしょう。
また、使える調理器具が多いというメリットもあります。
さらに、乾電池で点火するタイプのコンロなら、災害などの停電中にも調理ができるので安心です。
オール電化でガスコンロを使うデメリット
ガスコンロは火を使うため、小さな子どもがいるご家庭などでは特に注意が必要です。
ただし、今では法律でコンロの安全センサー搭載が義務付けられています。
消し忘れ防止機能や安全機能、ロック機能などもついていますので、安心してお使いいただけますよ。
また、夏の暑い時期の調理は、火を使うガスコンロだと余計に暑く感じるかもしれません。
光熱費はガスと電気それぞれに発生するので、バラバラの管理が面倒に感じる方もいるでしょう。
オール電化でIHクッキングヒーターを使うメリット
IHクッキングヒーターは火を使わないので安心感がある、五徳などの凹凸がないので掃除がしやすいといった点がメリットです。
火を使わないことは、キッチンが暑くなりにくいことにもつながります。
また、ご家庭のエネルギーが全て電気になるので、光熱費を一元管理できることもメリットでしょう。
オール電化でIHクッキングヒーターを使うデメリット
IHクッキングヒーターはガスコンロほど火力が強くないので、焦げ目をつける料理には不向きです。
料理好きな方には少し物足りなく感じるかもしれません。
また、IHの仕組み上、調理器具の素材や形状によっては使用できないものがあります。
IH対応か確認してから購入・使用するようにしましょう。
オール電化でコンロもIHにすると、停電時にはコンロも使えなくなってしまうこともデメリットとして挙げられます。
電気温水器にためているお湯は飲用できませんので、調理には使えません。
また、IHは火を使わない反面、プレートが熱くなっているのか判断しづらいので注意が必要です。
電源を切ってもすぐには冷めないので、うっかりプレート面を触ってやけどしてしまう恐れもあります。
「高温注意」などの警告が出る製品も多いので、必ず確認するようにしましょう。
ガスコンロとIHクッキングヒーターの特徴やそれぞれのメリット・デメリットについては、「ガスコンロとIHの違いはここ!メリットデメリットも」でも詳しくご紹介しています。
あわせてご覧ください。
コンロだけガスにする場合とオール電化の場合の料金比較もチェック
オール電化でコンロだけガスにした場合と、IHクッキングヒーターで完全にオール電化にした場合は、どのような料金がかかるのでしょうか。
それぞれの基本料金と単価を比較してみましょう。
ガスの基本料金と単価
北ガスの「一般料金」メニューの場合、基本料金と1㎥あたりの単位料金を見ていきます。
IHクッキングヒーターと比べやすいようにガスの熱エネルギーを電気エネルギーへ換算し、1kWhあたりのエネルギーコストを比較します。
電気の基本料金と単価
オール電化では、夜間の電気代が安い料金プランを契約します。
北海道電力で契約アンペアを70Aとした場合の基本料金と料金単価表を確認すると、以下のようになります。
なお、コンロだけガスを使用する場合でも、電気のプランはオール電化のプランとなります。
ガス併用の場合は電気とガスの両方で基本料金がかかりますが、1kWhあたりのエネルギーコストは都市ガスの方が安いですね。
ただし、おうち全体としてどちらの場合が光熱費が安くなるのかは、キッチンや家電、給湯設備などの利用時間や生活スタイルなどに合わせて考える必要があるでしょう。
ガスコンロにこだわりたい場合は、おうちのエネルギーを全てガスにすることも検討してみてはいかがでしょうか。
オール電化とガス併用、どちらにするか迷っているなら
ガスコンロとIHクッキングヒーターにはそれぞれメリットとデメリットがありますし、好みもあるでしょう。
オール電化でコンロをガスにするかどうか決められない場合は、「家庭のエネルギーをどのようにするか」という側面からも考えてみてはいかがでしょうか。
それでいうと、オール電化のメリットは、家庭のエネルギーを完全に一本化できることです。
契約先や請求・支払先も一カ所だけになるので、管理がシンプルになります。
また、オール電化は夜間の電気代が安い料金プランになるので、共働きなど昼間の電力使用が少ない家庭にもおすすめです。
※ただし、北海道の冬の場合は暖房をつけっぱなしで使うことが多いので、夜間の安いプランの恩恵を受けにくいことに注意が必要です。
一方、電気とガス併用のメリットは、災害時のリスクを分散できることでしょう。
乾電池で点火ができるガスコンロなら、停電時にもコンロを使って調理ができます。
災害による停電などで心細い中でも、温かい料理を食べられるのは大きなメリットです。
また、「家庭のエネルギーをどのようにするか」考えた際に、メインのエネルギーを電気からガスへ切り替えることもひとつの選択肢です。
北海道のご家庭だと冬の暖房使用時間が長くなるので、年間光熱費のおよそ7割を給湯・暖房が占めることになります。
給湯と暖房をまとめてまかなえる省エネタイプのガスボイラー「エコジョーズ」と、ガスを燃焼させて発電をする「コレモ」の組み合わせで、光熱費を大きく削減することもできますよ!
まとめ
●「オール電化でもコンロだけガスを使いたい」と考える方は少なくありません。
炎を見て火力の調節がしやすく、直火・強火でおいしく調理ができるガスコンロは根強い人気があります。
一方、IHクッキングヒーターは炎を使わないので安心感がある、凹凸がないので掃除がしやすいというメリットがあります。
●オール電化にガスコンロを併用すると電気とガスの両方で基本料金がかかりますが、1kWhあたりのエネルギーコストは都市ガスの方が安いです。
ただし、ご家庭の光熱費を考える場合は、コンロにかかる料金だけでなくおうち全体として考えることが大切です。
●オール電化でコンロだけガスにするかどうか迷っている場合は、「家庭のエネルギーをどうするか」という側面からも考えてみてはいかがでしょうか。
メインのエネルギーを電気からガスに切り替えるという選択肢もありますよ。
光熱費の削減やエネルギー源の変更を考えている方は、ぜひ都市ガスへの切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。
おトクになった事例もぜひご覧ください!
著者情報
エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!