賃貸では石油ストーブは禁止?使える暖房器具もご紹介
2024.09.05 更新
こんにちは!「快適」「安心」「豊か」な賃貸マンション「EFUTE」を提供する北ガスライフロントの松森です。
スイッチをオンにするとすぐに部屋を暖めてくれる石油ストーブは、寒い季節には欠かせないアイテムですよね。
「洋室には暖房機がなくて寒いから暖房を足したい…」など、ポータブル式の石油ストーブの導入を検討していませんか?
石油ストーブには、主にFF式(室外の空気を使って燃焼して、排気ガスを室外に出すタイプ)と持ち運びができるポータブル式(室内の空気を使って燃焼して、排気ガスを室内に出すタイプ)がありますが、賃貸ではポータブル式の石油ファンヒーターが禁止されていることが多いです。
では、ポータブル式の石油ストーブが禁止されている理由は何なのでしょうか?
また、ポータブル式の石油ストーブを賃貸で使ってしまったらどうなるのでしょうか。
(以下で記載する「石油ストーブ」は「ポータブル式の石油ストーブ」を指します。)
今回は、賃貸で石油ストーブの利用が禁止になっている理由や、賃貸でも使える暖房器具の種類、より上手に暖房器具を使うコツなどをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
賃貸で石油ストーブが禁止されている理由とは?
賃貸で石油ストーブが禁止されている理由や、賃貸で使った場合どうなるのかなどをご紹介します。
賃貸で石油ストーブが禁止されている理由
賃貸で石油ストーブが禁止されている理由には、以下のようなものがあります。
理由①火災のリスクが高いため
石油ストーブは火災を起こすリスクが高いため、禁止されていることが多いです。
石油ストーブに使う灯油は特に燃えやすいため、延焼のリスクも高くなってしまいます。
万が一火災が発生した場合は、近隣住民にも迷惑がかかってしまう恐れがあります。
理由②結露により建物が傷みやすいため
石油ストーブは燃焼するときに水分を放出します。
そのため結露が起きやすく、結露によるカビで建物を傷めてしまう可能性が高くなります。
理由③一酸化炭素中毒のおそれがあるため
石油ストーブは適切に換気をしないと、一酸化炭素中毒を引き起こすリスクがあります。
一酸化炭素中毒は、頭痛や吐き気、めまいなどの症状が出るだけでなく、最悪の場合は死に至ります。
石油ストーブ禁止の賃貸で使うとどうなる?
石油ストーブが禁止されているのに使った場合は契約違反となり、事故を起こすなど最悪の事態に陥った場合、損害賠償責任を負う可能性があります。
また、結露や灯油をこぼしてシミをつくってしまったなど、建物を傷めてしまった場合は、原状回復費用を請求されることもあります。
なお、停電時などどうしても石油ストーブを使わなければならない事情がある場合は、管理会社や大家さんに相談し、許可が下りれば使えることもあります。
自然災害発生時に電気が使えない状況のみ使用をしても良いかなど、契約時に確認をしておくと安心です。
賃貸で使える暖房器具の種類と特徴を紹介
賃貸で使える暖房器具の種類や特徴をあわせてご紹介します。
エアコン
温風を出して部屋を暖めるエアコンは、部屋全体を暖めるのに向いています。
最近は、北海道の賃貸でもエアコンが備え付けてある賃貸が増えてきました。
(なお、寒い時期に使えないエアコンが設置されていることも多いため、暖房シーズンにも使用できる寒冷地仕様のエアコンなのかを事前に確認する必要があります。)
寒冷地仕様のエアコンの場合、暖まるまでの時間が短く、電気代も比較的安い傾向にあります。
ただし、風が出るので乾燥しやすく、ホコリが舞いやすい点はデメリットです。
電気ストーブ
発熱体を暖めて使う電気ストーブには、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターといったものがあります。
暖まるのが早い点がメリットですが、暖まり方が局所的で、部屋全体を暖めるのには向きません。
脱衣所や洗面所、キッチンなど、短時間使用したいときに使うのがおすすめです。
オイルヒーター
機械の中のオイルが循環し、部屋全体の空気を輻射熱で暖めます。
風が出ないので室内が乾燥せず、ホコリも舞いにくい点がメリット。
デメリットとしては、電気代が高くなりやすいことや、暖まるまでに時間がかかることが挙げられます。
こたつ
発熱体が付いたテーブルに布団をかけて使うこたつ。
こたつ布団の保温効果もあって暖まりやすく、電気代もあまりかからない点がメリットです。
デメリットとしては、部屋全体を暖める効果はないことや、場所をとること、こたつ布団が汚れると洗うのが大変なことなどが挙げられます。
電気毛布・電気ブランケット
電線に電気を通して暖める電気毛布・電気ブランケットは、使わないときはコンパクトになることや、持ち運びができる点がメリットです。
大きさにもよりますが、こたつのように複数人で使うのは難しいです。
ホットカーペット
カーペットの電線に電気を通して暖めます。
床下の冷えが気になる場合に有効です。
商品によっては暖める場所を選べるものもあります。
熱が逃げやすく電気代が高くなりやすい点はデメリットです。
賃貸で使える暖房器具で悩むなら、寒さに悩まない賃貸住宅を選ぶ方法も選択肢の一つ。
北ガスの賃貸「EFUTE(エフュート)」では、体の芯から温まる暖房器具のパネルヒーターを全部屋に標準装備しています。
お部屋に設置されている暖房器具なので、暖かく快適なお部屋で過ごすことができ、安心です。
また、分譲マンションレベルの断熱性を標準仕様としているため、寒い冬も暖かく過ごせるのが特徴です。
断熱性の高さは結露の防止にも役立ちます。
また、EFUTE(エフュート)は、万一の停電でもガスが供給されている限り、暖房が使用可能。
太陽光発電と蓄電池、ガスコージェネレーションシステム「コレモ」を組み合わせた非常用電力システムで災害時に備えます。
「停電時だけでも石油ストーブが使えないだろうか…」などといったお悩みは不要です。
賃貸物件の寒さが気になるときには、こちらのコラムを参考にしてくださいね。
賃貸物件は断熱性能も確認!構造別の違いや断熱性を高めるアイデアも
賃貸で暖房器具を上手に使うコツ
賃貸の場合は暖房器具の選択肢から石油ストーブは外れてしまいますが、暖房器具を上手に使うことで暖かく過ごすことができますよ。
暖房器具をより効果的に使うコツを5つご紹介します。
コツ①湿度を上げる
実は同じ温度でも、湿度が高いほうが人間はより暖かいと感じることがわかっています。
空気が乾燥していると、皮膚の水分が蒸発し、気化熱を奪って体温が低下してしまうためです。
そのため、暖房器具を使うときは加湿器を使ったり、部屋干しをしたりして、部屋の湿度を上げるのがおすすめです。
人間が快適に過ごせる湿度は40~60%といわれています。
ただし、石油ストーブ禁止の理由として「結露の発生」があることから、湿度が高くなりすぎて結露が発生した場合は、こまめにふき取りましょう。
コツ②エアコン暖房はサーキュレーターを併用する
エアコン暖房を使う場合は、暖かい空気が上にたまってしまいます。
そのため、サーキュレーターを併用して部屋の空気をかき回すのがおすすめです。
コツ③部屋のドアを閉める
必要なスペースをしっかりと暖めるため、部屋のドアは閉めましょう。
ドアがない場合は、つっぱり棒でカーテンを設置するだけでも効果があります。
コツ④カーペットやラグを敷く
賃貸の床はフローリングが多いので、寒さを感じやすいです。
カーペットやラグを敷いて、下からの冷気をシャットアウトしましょう。
カーペットやラグの下に断熱シートを敷くとより効果的です。
コツ⑤窓の断熱をする
窓は外からの冷たい空気が入ってくるだけでなく、室内の暖かい空気も外へ逃げてしまう場所です。
窓からの熱の出入りを小さくすることで、より暖房器具の効きを良くすることができます。
窓の断熱方法は以下のようなものがあります。
- 窓ガラスに断熱シートを貼る
- 窓に断熱パネルを置く
- 断熱カーテンにする
- カーテンは長めにする
- 雨戸がある場合は閉める
断熱シートや断熱パネルは、インターネット通販やホームセンターで購入可能です。
梱包に使われるプチプチ(緩衝材)や段ボールでも代用できます。
また、カーテンは断熱性能がある厚めのものがおすすめ。
窓をしっかり覆う長めのサイズにすると、冷気の流入を防ぐことができますよ。
賃貸は石油ストーブ以外の暖房器具で暖かく!
賃貸では、火災リスク、結露の発生、一酸化炭素中毒のおそれなどから、灯油を使用する石油ストーブは使用が禁止されています。
禁止されているのに使ってしまうと契約違反となり、事故を起こした場合は損害賠償責任を負うことも。
やむを得ない事情で石油ストーブを使いたい場合は、管理会社や大家さんに相談し、許可を得る必要があります。
賃貸で使える暖房器具には、メリット・デメリットがあるので、暖房器具の特性を知って、合うものを選ぶと良いですね。
寒さに強い設備がある賃貸を選ぶというのも一つの手ですよ。
暖房器具は使い方のコツを押さえると効果的に使うことができます。
暖房器具を使っても寒いと感じる方は、ぜひ試してみてくださいね。
北ガスの賃貸「EFUTE(エフュート)」はワンランク上の賃貸マンションブランドです。
優れた「断熱性」で、暖かいくらしを叶えます。
札幌で賃貸住宅をお探しなら、ぜひ「EFUTE(エフュート)」をご検討ください。
著者情報

北ガスライフロント株式会社
総務企画部課長
松森 拓東(まつもり たくと)
こんにちは!北ガスライフロントの松森です。
旭川市に生まれ、東京で10年ほど生活したあと札幌に戻ってきました。
ピアノを弾くのが趣味です。
お客さまに喜んで頂ける記事をお届けできるようがんばります!