エコジョーズ・エコフィール・エコキュートの違いを解説します!
2019.02.01 更新
こんにちは!北ガスの鈴木です。
近年では、環境やお財布にやさしい省エネタイプの給湯器がたくさん出ています。
今回はその中でもエコジョーズ、エコフィール、エコキュートの3つについてご紹介!
それぞれの特徴や違いについてもお話します。
エコジョーズ・エコフィール・エコキュートそれぞれの違いは?
省エネボイラーには様々なタイプがあります。名前も「エコ○○○」というのが多いので混乱しますよね。
まずはそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。
エコジョーズとは?
ガスを燃料として、少ないガス量で効率よくお湯を沸かしたり、暖房をおこなう省エネ型の給湯器・給湯暖房機です。
従来のガス給湯器では燃焼時の排気熱を使わずに捨てられていましたが、エコジョーズでは有効利用してるところが省エネ!
従来型よりも少ないガス量で、効率良くお湯を沸かすことができます。
北海道の戸建住宅では給湯暖房一体型が主流になっており、給湯と暖房のダブルで省エネが可能です。
お湯をたくさん使う、ガス代がかかっている家庭は特に節約効果が高いでしょう。
エコフィールとは?
灯油を燃やしてお湯を沸かす省エネ型給湯機器です。
エコジョーズと同じく排気熱を利用することで従来の灯油ボイラーよりも熱効率をアップさせ、少ない灯油でお湯を沸かすことができるのが省エネポイント!
灯油を使用する温水式床暖房やパネルヒーターなどの暖房器具がある家庭は、特にランニングコストが安く済むのも特徴です。
エコフィールは給湯のみのタイプ、暖房のみのタイプ、給湯と暖房がセットになった一体型のタイプがあります。
エコキュートとは?
電気の力でお湯を沸かす省エネ型電気式温水器です。
電気で熱を発生させるのではなく、空気中の熱量を使ってお湯を沸かすヒートポンプ技術を採用しているため、使用電力量が抑えられる点が省エネ!
エコキュートは給湯タイプが一般的で、暖房は別に設置する必要があります。
多機能型エコキュートであれば、床暖房を一緒に導入することも可能です。
電気単価の安い深夜の時間帯にお湯を沸かして貯湯タンクに貯めるため、オール電化住宅などに特におすすめです。
エコジョーズの特徴をもっとくわしく!
従来型のガスボイラーの熱効率が約80%のところ、エコジョーズは排熱の再利用により給湯が95%、暖房が89%にまでアップ!
これにより従来型のガスボイラーと比べて、ガスの使用量が年間で約10%も削減できるようになりました。
ガスの使用量が減ればガス代が節約できるのはもちろん、二酸化炭素の排出量も削減できてエコですよね。
エコジョーズ専用の料金メニューがあるガス会社も多いため、さらにおトクに使うことができますよ。
本体は特別安価ではないですが、給湯と暖房がセットになっているため、一台でまかなえるという面で便利です!
また、フルオートタイプにすれば「追いだき配管自動洗浄」機能で浴槽の栓を抜くだけで、配管をきれいなお湯で洗浄してくれますよ。
IoTに対応したエコジョーズであれば、スマホからお風呂のお湯はりや床暖房のオンオフといった操作も可能です。
エコジョーズの特徴や仕組み、メリットについてはこちらでも詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください!
エコフィールの特徴をもっとくわしく!
燃料が灯油(石油)のエコフィール。
熱効率が高く、従来型の灯油ボイラーと比べて熱交換率は83%から95%にアップと省エネ!
灯油を使用する床暖房やパネルヒーターなどの暖房器具がある家庭は、特にランニングコストを抑えることができるでしょう。
寒冷地に多いパネルヒーターや温水式床暖房を使用している家庭では、特に節約効果が高いでしょう。
瞬間湯沸かし器タイプなので貯湯タンクがいらず、コンパクトに済みますよ。
また、従来の石油給湯器は運転の際に独特の臭いがすることが多いですが、エコフィールなどのガス化タイプの機種は臭いが少ないのもメリットです。
ただし、灯油は安価な反面、灯油タンクを設置して灯油を定期的に補給をしなくてはいけないという手間がかかります。
北海道の一戸建て住宅では、屋外に大きな灯油タンクが設置されているのもよく見かけますね。
ガソリンスタンドなどに定期配送を頼むこともできます。
灯油代は変動しやすく、3年前の2016年1月の北海道の配達灯油価格が64.9 円/Lだったのに対し、2019年1月は91.4円/Lと価格が不安定なので、高騰した場合にはランニングコストが上がる可能性があるでしょう。
また、ドレン管が必要なので設備を準備する初期費用は多くなります。
エコキュートの特徴をもっとくわしく!
電気の力でお湯を沸かすエコキュート。
ヒーター式ではなく、空気中の熱量を取り入れることでお湯を沸かすヒートポンプ方式なので、電力使用量が抑えられるのが特徴です。
少ない使用電力量のうえ、深夜時間帯の安い電気を使って稼働するため、ランニングコストを大きく抑えることができます。
オール電化の家庭では大変節約となるでしょう。
沸かしたお湯は貯湯タンクに貯めていつでも使えるので、断水時などにも非常用水として使用することができて安心です。
ただ、貯湯式の給湯器のため、大きな貯湯タンクを設置場所を確保する必要があります。
タンクの容量が大きければ大きいほど高額ですが、かといってタンクが小さいとお湯切れの可能性も。
お湯を使い切ってしまうと日中の高い電気でお湯を作ることになりますので、その点は注意が必要です。
空気中の熱量を利用しているため気温の低い冬は熱効率が下がり、夏と比べて光熱費が上がってしまう可能性があります。
北海道など寒冷地域では少し気になる部分ですね。
まとめ
・ガスの力でお湯を沸かす【エコジョーズ】。
排熱を再利利用することで熱効率をアップ!お湯を循環させて暖房もまかなえ、ガス代の節約と二酸化炭素の排出量を削減できるのがメリットです。
エコジョーズ専用の料金メニューがあるところも多いため、さらにおトクに使うことが可能!瞬間湯沸かし式なので貯湯タンクはいらず、いつでも沸かしたての新鮮なお湯を使用できます。
・灯油を燃やしてお湯を沸かす【エコフィール】。
価格の安い灯油を燃料とし、耐用年数も長いためランニングコストが抑えらえるのが大きなメリット!
従来型の灯油ボイラーと比べても熱効率は10%以上アップし、灯油代も節約できます。
ただし灯油タンクやドレン管の設置など初期費用が高めなのと、定期的な灯油補給が必要です。
また、灯油価格は変動しやすく不安定なため考慮は必要です。
・電気の力でお湯を沸かす【エコキュート】。
空気中の熱量を取り込んでお湯を沸かすヒートポンプ方式を採用し、使用電力量を大幅に削減!
光熱費のランニングコストの削減には最も効果的で、電気代の深夜プランなどがあるオール電化住宅におすすめです。
貯湯タンクに貯めたお湯は断水時の非常用水としても使用できます。
貯湯タンクが大きいので設置費用が高額、設置場所を選ぶことと、タンクのお湯を使い切ってしまうと日中の高い電気でお湯を作ることになりますので、その点は注意が必要です。