エコジョーズ・エコキュート・エコフィールの違いと選び方を解説!
2022.01.23 更新
こんにちは!北ガスの工藤です。
環境やお財布にやさしい省エネタイプの給湯器がたくさんありますが、どれを選んだらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
名前も「エコ」から始まる似た名前のものが多いので混乱しますよね。
今回は、エコジョーズ、エコキュート、エコフィールの3つの給湯器についてご紹介します。
それぞれの特徴や、コスト面、設置スペースといった詳しい違いについてもお話しますよ。
エコジョーズ・エコキュート・エコフィールとは?燃料の違いや省エネのポイント
ここでは、エコジョーズ、エコキュート、エコフィールの3つについて、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
燃料の違いやどんな点が省エネとなっているのかもチェックしてくださいね。
エコジョーズの特徴
エコジョーズは、ガスを燃料とした給湯器。
従来のガス給湯器よりも少ないガス量で効率よくお湯を沸かすことができます。
従来のガス給湯器では燃焼時の排気熱を使わずに捨てていましたが、エコジョーズでは排気熱を有効利用しているところが省エネ!
従来型のガス給湯器の熱効率は約80%ですが、エコジョーズは排気熱の再利用をすることで給湯の熱効率が95%にまでアップしています。
これにより従来型と比べてガスの使用量が年間で約10%も削減でき、二酸化炭素の排出量削減や光熱費の節約につながります。
寒冷地である北海道の戸建住宅では給湯暖房一体型が主流になっているため、エコジョーズを設置すると給湯と暖房のダブルで省エネが可能です。
お湯をたくさん使ったりガス代が多くかかっている家庭では、特に節約効果が高いでしょう。
エコジョーズのタイプによっては、浴槽の栓を抜くだけで配管を洗浄してくれる機能や、スマホからお風呂のお湯はりや床暖房のオンオフ操作ができる機能も。
エコジョーズの特徴や仕組み、メリットについてはこちらでも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください!
エコキュートの特徴
エコキュートは電気の力でお湯を沸かす給湯器です。
電気で熱を作るのではなく、空気中の熱を使ってお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」を採用しているため、使用電力量が抑えられる点が省エネ!
しかも、電気単価が安い夜間の時間帯にお湯を沸かして貯湯タンクに貯める仕組みなので、電気代の節約にもなります。
貯湯タンクに貯まったお湯は、使用時に水と混ぜて適温にしてから使われます。
エコキュートは給湯タイプが一般的で、暖房は別に設置する必要があります。
多機能型エコキュートであれば、床暖房を一緒に導入することも可能です。
エコフィールの特徴
エコフィールは灯油を燃料とする給湯器です。
エコジョーズと同じく、排気熱を再利用することで従来の灯油ボイラーよりも熱効率をアップさせ、少ない灯油でお湯を沸かすことができる点が省エネ!
従来型の灯油ボイラーと比べて熱交換率は83%から95%にアップしています。
灯油を使用する温水式床暖房やパネルヒーターなどの暖房器具がある家庭では特に、ランニングコストが安く済むためおすすめです。
また、従来の石油給湯器は運転の際に独特の臭いがすることが多いですが、エコフィールなどのガス化タイプの機種は臭いが少ないのもメリット。
エコフィールは給湯のみのタイプ、暖房のみのタイプ、給湯と暖房がセットになった一体型のタイプがあります。
北ガスでは、ガスを燃料とする「エコジョーズ」をはじめ、さまざまなガス機器・システムをご提案可能です。
ご自宅のエネルギーを見直すなら、まずは北ガスの光熱費診断をご活用ください♪
簡単3ステップで、年間の光熱費がどのくらいおトクになるかシミュレーションできますよ!
エコジョーズ・エコキュート・エコフィールの違いを詳しく!コストや設置スペースは?
3つの省エネ型給湯器の特徴を、さらに詳しく見ていきましょう。
設置時や毎月かかるコスト、設置に必要なスペース、災害時の便利さなどについて比較しますよ。
初期費用
給湯器の導入費用には、本体価格と設置工事費などが含まれます。
エコジョーズやエコフィールは高性能な給湯器なので、本体価格は従来の給湯器よりも15万円ほど高くなります。
本体は安価ではないですが、エコジョーズは給湯と暖房がセットになっているため、暖房機器の本体価格とセットになっていると考えることもできるでしょう。
エコジョーズやエコフィールの設置工事費は10万円程度です。
ただし、設置時にはドレン配管が必要なので、その設置費用もかかります。
エコキュートはエコジョーズやエコフィールよりも本体価格が高く、設置工事費は15万円程度かかることもあります。
ランニングコスト
初期費用はエコジョーズやエコフィールのほうが安いですが、ランニングコストはエコキュートのほうが安く抑えられる傾向にあります。
エコキュートは夜間の安い電気を使って稼働するため、ランニングコストを大きく抑えることができるのです。
ソーラーパネルで自家発電をされているご家庭であれば、さらにメリットは大きくなります。
ただ、エコキュートは空気中の熱を利用しているため、気温の低い冬は熱効率が下がり、夏と比べて光熱費が上がってしまう可能性があります。
北海道など寒冷地域では少し気になる部分ですね。
エコジョーズは少ないガス量で効率よく給湯できるため、従来型の給湯器と比べると年間1万円~2万円のガス代が節約できるといわれています。
さらに、エコジョーズ専用の料金メニューがあるガス会社も多いため、おトクに使うことができますよ。
エコフィールは、寒冷地に多いパネルヒーターや温水式床暖房を使用している家庭では、特に節約効果が高いでしょう。
ただし、灯油代は価格が不安定なので変動しやすく、高騰した場合にはランニングコストが上がる可能性があります。
設置スペース
エコジョーズは見た目がコンパクトなので、室内に設置しても圧迫感が少なく、少ないスペースでも設置することができます。
エコキュートは貯湯式の給湯器のため、エアコンの室外機に似たヒートポンプユニットを室外に、大きな貯湯タンクを室内に設置する必要があります。
貯湯タンクが小さいとお湯切れになる可能性もあるため、家族の人数に合わせた大きさのタンクを室内に設置することになります。
タンクのお湯を使い切ってしまうと日中の高い電気代でお湯を作ることになりますので、その点は注意が必要です。
エコフィールは瞬間湯沸かしタイプなので貯湯タンクがいらず、コンパクトに設置できます。
ただし、本体以外にも灯油タンクを設置して灯油を定期的に補給する必要があります。
北海道の一戸建て住宅では、屋外に大きな灯油タンクが設置され、エコフィールや灯油を使用する暖房器具を使えるようにしています。
灯油はガソリンスタンドなどに定期配送を頼むこともできますよ。
災害時の便利さ
災害で長期間停電になってしまった場合、給湯器は使えるのでしょうか?
エコジョーズはガスと電気の両方とも使えないと稼働させることができません。
エコキュートも電気がないと給湯器自体は使えなくなりますが、すでに貯湯タンクに入っているお湯は生活用水として使うことができます。
貯湯タンク内の湯は温かいので腐りやすく、飲用や何日も使うのには向きませんが、断水時などに非常用水として使用することもできますよ。
エコジョーズ・エコキュート・エコフィールの違いを知って選ぼう!
・ガスの力でお湯を沸かす【エコジョーズ】。
排気熱を再利利用することで熱効率をアップ!お湯を循環させて暖房もまかなえ、ガス代の節約と二酸化炭素の排出量を削減できるのがメリットです。
さらにエコジョーズ専用の料金メニューがあるところも多いため、さらにおトクに使うことが可能!瞬間湯沸かし式なので貯湯タンクはいらず、いつでも沸かしたての新鮮なお湯を使用できます。
・電気の力でお湯を沸かす【エコキュート】。
空気中の熱を取り込んでお湯を沸かすヒートポンプ方式を採用し、使用電力量を大幅に削減することができます。
光熱費の削減には最も効果的で、夜間料金のプランがあるオール電化住宅におすすめです。
貯湯タンクに貯めたお湯は断水時の非常用水としても使用できます。
貯湯タンクが大きいので設置費用が高額で設置場所を選ぶことと、タンクのお湯を使い切ってしまうと日中の高い電気でお湯を作ることになりますので、その点は注意が必要です。
・灯油を燃やしてお湯を沸かす【エコフィール】。
従来型の灯油ボイラーと比べて熱効率は10%以上アップし、灯油代を節約できます。
ただし灯油タンクやドレン配管の設置など初期費用が高めなのと、定期的な灯油補給が必要です。
また、灯油価格は変動しやすく不安定なことも考慮する必要があります。
北ガスでは、給湯も暖房も1台でコントロールできるエコジョーズをはじめ、環境にも家計にもやさしい最新のガス機器・システムを導入しています。
どのくらい光熱費を節約できるか、こちらからチェックしてみてくださいね。
著者情報
エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!