【オール電化】電気温水器のお湯の減りが早い・出てこない原因は?確認点や対策も解説
2022.06.30 更新
こんにちは、北ガスの工藤です。
電気温水器やエコキュートを使っているご家庭で「なんだかお湯の減りが早い」「お湯が出てこない」と感じることはありませんか?
原因はいくつか考えられますが、万が一故障や不具合だったら大変です。
そこで今回は、電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い・お湯が出てこない場合に考えられる原因と、その原因を究明するための確認点、その後の対策などを解説します。
電気温水器が故障している場合の修理と交換の判断基準についてもお伝えしますね。
オール電化で電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い・出てこない原因は何?
電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い場合、不具合や故障のほか、設定や仕様などによってお湯が出てきづらくなっているケースがあります。
原因として考えられる5つのケースをご紹介します。
【1】本体や配管で水漏れを起こしている
電気温水器・エコキュート本体や配管の破損・亀裂、配管につながる水栓の劣化や緩みなどを原因として水漏れを起こしているケースや、冬季間の凍結によって故障や破損が起こる可能性があります。
【2】湯温が下がって使える湯量が減っている
電気温水器やエコキュートは深夜にお湯を沸かし、貯湯タンクにためて使う仕組みです。
貯湯タンクは保温性が高く作られていますが、それでも時間経過とともに少しずつ湯温が下がってしまいます。
湯温が設定温度以下になってしまうと、貯湯タンク内にお湯が入っていても使えるお湯の量が少なくなってしまうのです。
特に外気との温度差が大きい冬は、夏と比較してお湯が冷めるのが早いです。
【3】お風呂の保温や追いだきをしている
電気温水器やエコキュートによるお風呂の保温や追いだきの仕組みは、冷めてしまったお風呂のお湯を、貯湯タンク内のお湯の熱を使って温め直すという仕組み。
貯湯タンクのお湯をお風呂に注ぎ入れている訳ではないですが、貯湯タンク内の湯温が下がって使える湯量が減ってしまいます。
【4】自動配管洗浄で貯湯タンク内のお湯を使っている
配管の自動洗浄機能で貯湯タンク内のお湯を使用しているというケースもあります。
メーカーによっては1回の洗浄で貯湯タンク内のお湯を約10リットル使用するという機種もあるようです。
【5】湯沸かし量が少ない
そもそもの湯沸かし量が少なく、お湯が出てこないと感じるケースもあるかもしれません。
最近のお湯の使用量から自動で湯量を調節する「おまかせ設定」がある機種もあり、これにより、湯沸かし量が少なめの設定になってしまっている可能性もあります。
オール電化で電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早いとき・出てこないときの確認点と対応策
電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い場合、特に注意したいのは不具合や故障です。
不具合や故障が起こっていないかを確認するためにも、こんな点を確認しましょう。
本体や配管回りで水漏れがないかチェック
まずは電気温水器・エコキュート本体や配管で水漏れが起きてないかを確認。
水漏れがある場合は、電気温水器の使用を中止して早めに業者へ連絡しましょう。
ちなみに、電気温水器・エコキュートの使用中や使用直後に排水栓から水がポタポタと出るのは問題ありません。
電気温水器の水漏れやその対応については「電気温水器からポタポタと水漏れする!確認点や対応策を知ろう」でも詳しくご紹介しています。
水漏れがある場合はこちらもぜひご覧ください。
湯沸かし量や温度設定をチェック
湯沸かし量や設定温度が適切かを確認。
「おまかせ設定」が原因で湯沸かし量が減っている場合は、好みの湯量に設定し直しましょう。
また、冬は外気の影響を受けて湯温が下がりやすいので、高めの温度設定にしておくと良いでしょう。
保温や追いだきの設定をチェック
お風呂の保温設定を確認し、自動保温の設定をオフにしたり、入浴が終わったら保温を切ったりしましょう。
追いだきに関しても、お風呂のお湯がかなり冷めてしまっているならお湯を少し捨てて「高温足し湯」をした方がお湯の使用量が少なく済みます。
お湯の減りが早い原因が、電気温水器の不具合や故障ではなく設定や仕様の問題なら、リモコンで残湯量をしつつ、足りなくなる前に手動で沸き増しを行うことで対応もできます。
オール電化で電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い場合、修理or交換の基準は?
電気温水器やエコキュートの不具合や故障が原因でお湯の減りが早いなら、修理や交換が必要になります。
修理と交換のどちらを選ぶかの基準はズバリ使用年数!
電気温水器やエコキュートの使用期間がまだ短く、保証期間内なら修理代も抑えられますし、修理対応がおすすめです。
しかし、保証期間を過ぎていたり、一般的に電気温水器の寿命といわれる10~15年近く使用している場合は、思い切って交換をおすすめします。
寿命が近くなれば一度修理をしても同じような故障を繰り返す可能性がありますし、メーカーでの部品の保存期間(10年が目安)が過ぎれば、部品がなくて修理自体ができなくなる可能性も。
給湯は毎日使うものですから、すぐに修理ができないと不便で生活が大変になってしまいます。
「まだ使えそうだし…」と先延ばしせず、使用年数によっては交換を検討してくださいね。
なお、電気温水器・エコキュートの交換のタイミングには、ぜひエネルギーの転換もご検討を!
給湯を電気温水器からガスボイラーにするという選択肢がありますよ。
ガスボイラーの給湯は瞬間湯沸かし方式なので、お湯切れの心配はありません。
パワフル給湯で、いつでも沸かしたてのお湯をたっぷり使えます。
電気温水器やエコキュートはオール電化で夜の電気代が安いプランを契約し、深夜にお湯を沸かしておく使い方がメイン。
しかし、1日中暖房を使う寒冷地や、お湯の使用量が多く昼間に沸き増しするご家庭では、かえって昼間の電気代が高くついてしまうことも。
熱効率の良いガスボイラー「エコジョーズ」で光熱費を抑えられる可能性がありますよ!
まとめ
●電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い・出てこない場合、不具合や故障による水漏れ、貯湯タンク内の湯温の低下、配管の自動洗浄機能でお湯を使用している、湯沸かし量自体が少ないといった原因が考えられます。
●電気温水器やエコキュートのお湯の減りが早い原因で特に注意すべきなのは、故障や不具合による水漏れです。
電気温水器や配管回りで水漏れが起きていないか確認し、水漏れがある場合は早急に業者へ連絡を。
設定や仕様が原因の場合でお湯が出てこない場合は、適切な設定に変更し、それでも足りなくなりそうな場合は、都度手動で湯沸かしをしましょう。
●電気温水器やエコキュートの故障や不具合では、使用期間を基準に修理か交換かを判断しましょう。
使用期間が10年近いなら寿命が近いので、交換をおすすめします。
交換の際には、熱効率が高く光熱費のお得なガスボイラー「エコジョーズ」もぜひ検討してみてくださいね。
光熱費の削減やエネルギー源の変更を考えている方は、ぜひ都市ガスへの切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。
おトクになった事例もぜひご覧ください!
著者情報
エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!