灯油ボイラーから異音がする!原因と対応策をチェック
2023.08.01 更新
こんにちは、北ガスの工藤です。
給湯や暖房に灯油ボイラーを使っていて、「最近なんだか異音が気になる」という方はいませんか?
もしも、異音の原因が灯油ボイラーの不具合や故障だったら大変です!
そこで今回は、灯油ボイラーから異音がする場合にどんな原因が考えられるかを解説します。
どんな点を確認し、どんな対応をするべきかをお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
灯油ボイラーから異音がする原因は何?
灯油ボイラーから今までなかったような異音がする場合、ボイラーのトラブルや劣化が発生している可能性があります。
異音の原因となる不具合は、以下の部品でよく見られます。
バーナー
バーナーは、灯油ボイラーに点火する役割があります。
バーナーの劣化や不具合、ススやごみがたまっていることで異音が発生する可能性があります。
点火時の音が爆発音のように大きく感じる場合は要注意です。
ファンモーター
灯油を燃焼させるための酸素を取り込んだり、燃焼ガスを排出するためのファンモーター。
ファンモーターの劣化、不具合、汚れがたまっている場合など、「ブーン」「ブォーン」といった大きなモーター音が発生する可能性があります。
ポンプ
ポンプはお湯や灯油を吸い上げたり送ったりします。
ポンプにごみが詰まったり、不凍液が劣化したりすると「ブーン」「キュルキュル」という異音が発生します。
ただし、灯油ボイラーは正常に稼働している場合も音は発生します。
ボイラーを使い始めるときには点火音がしますし、モーターやポンプの稼働時には動作音がなるものです。
温度変化によって金属が収縮し、熱交換器から「キーン」「カンカン」という音がなる場合もありますが、これも問題はありません。
※熱交換器:温度が高い物体から低い物体へ、効率良く熱を伝導させる機器のことです。ボイラーにも用いられます。
灯油ボイラーから異音がするときの確認点と対応策
灯油ボイラーから異音がする場合は「どんな状況でどんな異音がしているのか」「その音はいつからしていたのか」「いつもと比べて音が大きくなっているのか」といった点を確認してみましょう。
繰り返しとなりますが、点火音やモーター、ポンプの動作音は、正常な稼働でも発生します。
灯油ボイラーを使い終わった直後は、余熱でファンモーターが動いてモーター音がすることもありますし、寒冷地使用の灯油ボイラーは凍結予防でポンプが自動で動くこともあります。
凍結予防動作中は、給湯器のリモコンに「凍結予防」や「雪マーク」などが表示される場合もありますので、あわせて確認しましょう。
灯油ボイラーの周りに物を置いていると、ボイラーの動作音が反響して大きく聞こえることもあります。
この場合は、灯油ボイラーの周りの荷物をよけてスペースを空けることで、解消する可能性がありますよ。
しかし「最近、動作音が異常に大きくなってきた」「今まで聞いたことがないような音がする」というなら、部品の劣化や不具合の疑いがあります。
早い段階で業者へ連絡し、点検をしてもらいましょう。
灯油ボイラーから異音がする場合の修理・交換の基準は?
灯油ボイラーの劣化や不具合、故障などで異音がする場合は、「トラブル部分を修理する」「ボイラー自体を交換する」のどちらかになります。
修理するか交換するかの判断基準は、ズバリ使用年数!
灯油ボイラーの使用期間は、一般的に10~12年程度といわれています。
寿命が近づいている灯油ボイラーは、劣化して不具合やトラブルが起きやすくなっているので、故障した箇所を修理しても同じようなトラブルが再び起きる可能性が高いです。
使用期間が長くなると、メーカーでも部品の保存期間が終わり、必要な部品がなくて修理ができないという状況も考えられます。
ボイラーが故障したときにすぐ修理できないとなると、お湯や暖房が使えず生活に支障が出てしまいます。
長く使用している場合は何度も繰り返し修理をするよりも、思い切って新しいボイラーに交換することをおすすめします。
また、ボイラーを交換するタイミングで、ご家庭のエネルギーを灯油からガスへ転換することも検討されてみてはいかがでしょうか。
ガスボイラーは燃焼時にススが発生しないので、灯油ボイラーと比較してスス掃除などのメンテナンスの手間が少ないです。
都市ガスはガス管を通して供給されるので、自宅に大きな灯油タンクを備えたり、灯油切れの心配もなし!
さらに、熱効率の良いガスボイラー「エコジョーズ」で光熱費をグッと抑えられる可能性がありますよ!
灯油ボイラーから都市ガスの「コレモ+エコジョーズ」への切り替えで、光熱費がさらにおトクに。
※延床面積120㎡の一戸建て住宅で、4人家族、設定温度23度、暖房時間24時間。詳細な試算条件はこちらでご確認ください。
毎月の光熱費を節約したいという方は、ぜひ都市ガスへの切り替えも検討してみてくださいね!
まとめ
●灯油ボイラーから異音がする場合、バーナーやファンモーター、ポンプなどの劣化や不具合の可能性があります。
ただし、正常な運転でも動作音は発生します。温度変化による金属収縮音も不具合ではありません。
●灯油ボイラーから異音がする場合は、どんな状況でどんな異音がしているのか、その音はいつからしていたのか、いつもと違う音はないかなどをチェック。
運転停止直後や凍結防止運転などで、使っていなくても音がするケースもあります。
異常に大きな音や今まで聞いたことがないような音がする場合は、業者へ点検を依頼しましょう。
●灯油ボイラーの異音が劣化や不具合が原因の場合、寿命が近いなら修理をしても同じような故障を繰り返す可能性があります。
使用期間が長い場合は思い切って交換することをおすすめします。
交換の際には、熱効率が高く光熱費のお得なガスボイラー「エコジョーズ」もぜひ検討してみてくださいね。
光熱費の削減やエネルギー源の変更を考えている方は、ぜひ都市ガスへの切り替えも検討してみてはいかがでしょうか。
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著者情報
エネルギー企画グループ
販売支援企画チームリーダー
工藤 鉄也(くどう てつや)
こんにちは!北ガスの工藤です。
札幌市南区生まれの南区育ち、学生時代はサッカーをずっとやっていました!
ガスへの切り替え営業担当を経て、現在は営業全般の企画を担当しております!
お客さまに喜んでいただける記事をお届けできるようがんばります!