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美深町のライフスタイルと、地域の活力を応援する北ガスの電気 ~美深町観光協会 事務局長 小栗 卓(おぐり すぐる)さん~

2021.04.08 更新

北ガスの電気は、北海道全域(離島を除く)に電気をお届けしています。

今回は、美深町で観光協会の事務局長を務めているほか、「道北クラフト&プレイ」をコンセプトに、アウトドアプロジェクトBASIS(ベイシス)を主宰する小栗さんを取材しました。

MOTTO!北ガス。北ガスがお届けする、ライフスタイル・コンテンツ。

エネルギーと暮らし方の未来を、いっしょに覗いてみませんか。

 

観光のさらに先に、移住という選択肢があること。

移住者が町の仕事に関わるようなイメージが、この10年で見えてきた。

 

時間をかけなければ、見えないものがある。

美深町は、旭川市から約100㎞北に位置する天塩川流域に広がる豊かな平野と森林に恵まれた町。盆地のため夏は30度を超え、冬はマイナス30度を記録します。これらの自然条件もあり、冬はパウダースノーが連日降り続く国内屈指の雪質を誇る地域としても知られています。

 

「美深町は、観光が主な産業というわけではないし、代表的なスポットがあるわけでもない。ですから、多くの来訪者を受け入れて対応するといった観光産業のあり方とは少し違っていると思います。」と小栗さん。

観光の面では、新型コロナウィルスの影響でイベントは中止となり飲食店などへの影響は踏まえつつも、観光地として大量の来訪客を受け入れる場所でもないと話します。その真意はいったい何でしょう。

 

「例えるなら、アラスカのような場所になったら良いと思っています。アラスカと聞けば、デナリ(アラスカを代表する山。旧名マッキンリー山)やユーコン川とか、オーロラをイメージしませんか?旅先として憧れる土地だと思います。気軽には行けませんが、一度は行ってみたいと思える場所。」

 

アラスカを例に、美深町観光のビジョンを小栗さんは話します。

「アラスカの自然に具体的なイメージがあるように、美深町も、自然環境を知るほどに『北海道のアラスカ』と呼べる魅力があることに気がつきました。」

観光と言っても多くお客さんが来てくれればそれでいい、という考えとは一線を画すと小栗さん。「訪問リピーターが徐々に増えて、やがて町の人たちと顔見知りになり、受け入れる町の人にとっても安心感をもてるし、自分たちに合っていると思います。」

町のビジョン、どのようなきっかけで思い至ったのでしょうか。

 

 

時間の経過とともに感じた町の姿。再確認した原風景の価値。

 

小栗さんは美深町出身。大学で札幌、就職で東京、その後異動や転職を経て札幌に戻り、30歳のとき美深町に戻ったといいます。

「ちょうど子どもが生まれたことや、通いながら支えてきた実家の農業の営農規模の見直しのタイミングもありまして。いずれは戻ろうと思っていましたが、当時は何か志があったわけではなく、実家で営農に携わり、農閑期には役場の臨時職員をしていました。」

その後、縁あって観光協会に務めることに。農業との兼業から2年ほどで専従になり、気づけば10年以上美深町の観光に関わっています。

 

帰郷当初は特別の志があったわけではない、としながらも、やりたいことはおぼろげに持っていたという小栗さん。それがビジョンの原型だったのかもしれません。

「観光の意味合いを深めたいと思っています。地域に合った発信があるはずです。町全体のブランディングを、観光の視点から取り組みたいと思っています。」

 

小栗さん自身、町の変化を感じたことがきっかけだといいます。

「十数年で人口が減り、子どもの頃に賑わっていたと記憶していた地元のお祭りにも変化を感じました。」帰郷以前の仕事を通じて出会った人のつながりを活かしてできることがあると思ったといいます。

「郷土愛が根底にあったから、なにかできないかと思いました。自分の子どもにも、ふるさとの祭りが賑わう姿を見せたいし、そんな体験をさせてあげたい。」

 

故郷への想いを持って、視点を変えながら取り組んでいくうちに、美深町独自の魅力を発見していったという小栗さん。

「天塩川は、日本で川下りができる最長の河川(160kmで日本唯一とされる)です。人口が少なく、開発が行われなかったことで自然が維持されたのです。生態系も守られ、フィッシングの聖地になっています。さらに冬、山ではパウダースノーがほぼ毎日降るので、バックカントリーでは常にノートラック(雪面に滑り跡がないこと)を楽しむことができます。」

 

観光面では他と違う“何か”を発信しないといけないので、目が向くようになっていったといいます。「例えば、美深町は大きい山や滝など、写真を一枚見ればどこかわかる“アイコン”がないので、見所がないと思われがちです。しかし、実は美深町の魅力は、一枚の写真よりは一編の動画にあります。一年間を通して、時間の経過によって生まれる奥行きにこそあります。」

 

小栗さんは続けます。「観光の先に、最終的なゴールとして移住があると思っています。漠然と描いていたイメージを、変化させながら具体的にしてきました。従来町がやってきたことはリスペクトしながら、新しいことをやっていきたい。守るべきものは残したい。」

 

「町の魅力は自然が基本になっていることが多いので、アウトドアを通してオリジナリティのある文化を伝えられたらと思っています。文化創造プロジェクトですね。新しいものではなく、従来あるものを今風にアレンジして発信する。そんな道北のイメージづくりができたらと思います。」と小栗さん。

 

 

観光の視点から行う、町のブランディングとは

 

そうした思いを具体化したのが、“クラフト&プレイ”をコンセプトに活動する、アウトドアプロジェクトBASIS(ベイシス)。

「象徴的なアイコンがある場所ではないので、見所に深みを出すためにやっています。このように本来自分がやりたかったことはBASISで行い、他方、観光協会ではゆるキャラと特産品を紹介したり法被を着てお祭りもやります。そうした活動もやりつつ、アウトドアのコアな部分をBASISで仲間と取り組みながら、町全体のブランディングに役立てます。

この美深白樺ブルワリー(取材場所となっているお店)も、そうした考えと親和性の高い人やものが集まった結果だと思います。」

 

「美深の魅力は、地形が生み出す寒暖差です。農産物は糖度も高く特徴的な産品になります。また町では35年前からチョウザメの養殖をしていて、今年初めてキャビアを商品化しました。個性的な人も多く、白樺樹液でビールを開発した方がいます。白樺樹液のビールは非常に珍しく、ここは日本最北のブルワリー(ビール醸造所)でもあります。もとは日本最北の酒造が美深にあり、約50年前に無くなってしまったのですが、このブルワリーを作ることによって、昔ここに最北の酒造があったのだと当時を知る方に喜んでもらえたりします。

ビールを開発した方は他にも、25年ほど前から、町の中心部から30km離れた、電気も通っていない山奥に電線を引いて民宿経営をしています。当時は不思議がられていたようですが、今では「ファームイン」と言われ有名になり、村上春樹さんの小説「羊をめぐる冒険」の舞台になったことでさらに話題になっています。」

 

気候などの影響で生まれるものがヒット商品になったり、一時的に良くても続かないものもあるという小栗さん。

「だからこそ文化的背景は重要です。白樺に関しても、降雪量が多い環境だから樹液も多く採取できるのです。環境に密着していることが大切です。このブルワリーも暮らしに密着した場所です。ビールのテイクアウトができるのですが、ビール専用の水筒を、カフェや駅で販売しています。地元で農業を営む80歳の方が水代わりにビールをその水筒に入れて畑に持って行ったりしています。使い込んだヤレ感のあるボトル、畑でビール。生活の一部になっていてかっこいいですよ。炭酸が長時間維持できるので、カヌーや河原でのキャンプで使えますし、アウトドアツールとしても人気です。」

「店の床を土間のたたき仕様にしているのにも意味があって、畑の帰りに長靴のまま入ってこられるようにとの思いが込められています。」地元の人のためのお店であることの証明。

 

「観光としてアピールしたいことと、釣りのポイントや、スノーボードのバックカントリースポットなど、いいところは実は気軽に教えにくい。魅力をアピールしたいことと、希少性を維持したいという思いが矛盾しますね。(笑)でもそれこそが、美しさと奥行きの深さを魅力とする町のブランディングになるのだと思っています。」

「今はコロナ終息後に動けるよう取り組んでいます。」

人が集まらなくても、経済性を生み出すような方法を思案中とのこと。

 

<追記>

今回のインタビュー取材を機に、美深町観光協会の事務所の電気を『北ガスの電気』に切り替えていただきました。

「電力会社を替えることで、これまでより停電が起こりやすくなったり、電気の品質が変わったりするのかと思っていました。

しかし、そのようなことがないと知って、かつ電気代が安くなるのであれば、北ガスの電気に切り替えたい。」と小栗さん。

北ガスの電気は美深町をはじめ、離島をのぞく全道175市町村で約19万件のお客さまにご利用いただいております。

 

DATA

美深町観光協会

〒098-2238

北海道中川郡美深町字開運町交通ターミナル内

TEL 01656-9-2470

FAX 01656-9-2472

http://bifuka-kankou.com/

 

<取材協力>

美深白樺ブルワリー Brewery & Restaurant BSB

〒098-2220北海道中川郡美深町大通北4丁目9番地

電話:01656-8-7123

3月上旬撮影 もとは大正時代に建てられたジャガイモ倉庫のひとつだった